身体がなんとなくだるい、やる気がしない、エネルギーが不足している、そんな悩みを持っている方は多いでしょう。疲れがたまる原因はさまざまですが、大きく分けると以下の5つに分けられます。
ずは精神的なストレスですが、そのほとんどが人間関係にまつわるものです。
それには、自分との人間関係も含まれます。ストレスは、自分の脳が作り出すものですから、自分でものの見方や考え方を変える必要があります。強いストレスを感じると、ストレスホルモンが副腎から分泌され、代謝や自律神経、ホルモンバランスに影響を及ぼします。
慢性的になると、副腎が疲弊してストレスホルモンが分泌できなくなり、慢性疲労という状態になることもあります。
このような状態が疑われる場合は、唾液によるストレスホルモン検査を行います。
ストレスホルモンであるコルチゾールは、日内変動を示し、通常は朝高くて夕方から夜にかけて下がってくる右肩下がりのカーブを描く分泌パターンを示します。
しかし、ストレスが長期にわたってくると、朝ほとんど分泌されないとか、逆に夜高くなって逆転パターンを示すなどの異常が出てきます。
それに気が付かずに、コーヒーやコーラ、タバコなどで無理やり身体に鞭打って働いたり、睡眠薬を多用してもよくなりません。また、コルチゾールがたくさん作られると、性ホルモンを作る材料となるコレステロールの多くがコルチゾールに使われて性ホルモンが減り、病気になりやすくなるのです。
コルチゾールとDHEAのバランスが、病気になりやすさ、アンチエイジングの指標となり、このような場合は、ハーブやコルチゾール、DHEAなどを少量使って副腎をサポートする治療を行います。

コルチゾールの日内変動
栄養不足による慢性疲労とホルモンバランス
2番目の栄養不足による疲れは、外食やコンビニ食をよく利用する人やお酒をよく飲む人などによくおこります。
現代の食材には昔ほどの栄養素は含まれていないので、現代の飽食の時代でも実は栄養不足が起こりうるのです。
各種ビタミン・ミネラルは、サプリメントという形で、高品質のものをある程度摂ってもらい、その間に食事を見直すなどの対策をするのがよいと思われます。特にビタミンCは、ヒトは自分の体内で作ることができないので、必ず外部から摂取する必要があります。
ビタミンCは抗酸化作用やコルチゾールを軽減する抗ストレス効果もあり、ビタミンB群と共に定期的に高濃度に点滴で補充すると健康維持に効果があると考えられます。
際、欧米のドクターたちも、自分でこのようなビタミン・ミネラルの点滴を実践しています。マイヤーズカクテルは代表的な栄養補充点滴で、健康維持から慢性疾患の治療まで、幅広く使われ効果を上げています。
3番目のホルモン不足は、加齢に伴ってコルチゾール以外のホルモンは低下してきます。
テストステロンやプロゲステロンはバイタリチィーや精神の安定に大きな影響を及ぼします。詳しくは、天然ホルモン補充療法の項でも書いていますが、エストロゲンやプロゲステロン、テストステロンは、精神状態にも大きな影響を及ぼします。更年期のイライラや不安、うつなどは、ホルモンが深く関わっています。
精神科の薬を飲む前に、ぜひホルモンを測ってみてください。
ホルモン濃度低下の上に、加齢に伴う細胞の機能低下によって、細胞内でのエネルギー(ATP)の産生が減少し、消化・吸収力も低下し免疫力も弱っていきます。これらの細胞機能の低下を賦活するのがオゾン療法・血液フォトセラピーです。
残す4、5番目は、ライフスタイル・習慣ですから、なかなか変えるのは大変ですが、毎日小さな目標を立てて達成していき、習慣化できるまで続けましょう。