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天然のエストロゲンについて

9月 10, 2013
by 岸本 佳子

エストロゲン

天然の女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがありますが、今回はエストロゲンについてお話します。

エストロゲンには、400を超える機能があることがわかっており、例えば次のような働きがあります。

エストロゲンの代表的な働き
  1. アルツハイマー病を予防するための酵素コリン・アセチルトランスフェラーゼの産生を刺激する
  2. 代謝率を上げる
  3. インシュリン感受性を上げる
  4. 動脈の弾力性を保つ
  5. 皮膚のコラーゲンを保つ
  6. 血圧を下げる
  7. HDLを上げる

エストロゲンの受容体は、身体の中のあらゆる部位(脳、筋肉、骨、膀胱、腸、子宮、卵巣、膣、乳腺、眼、心臓、肺、血管など)に認められ、効果を発揮します。

天然のエストロゲンには、大きく分けてエストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3)の3種類のエストロゲンがあります。いずれもコレステロールが原料となり、DHEAや男性ホルモンから酵素により女性ホルモンに変換されて作られます。

エストロゲンの仕組み

エストロゲンの仕組み

この変換に関わるのが、アロマターゼという酵素で、主に卵巣の顆粒膜細胞に多く存在しますが、脳、血管、骨、脂肪組織、肝臓などにも存在しています。

生殖可能年齢の女性の場合、主に卵巣でたくさんのエストラジオール(E2)が作られます。閉経を迎えると、卵巣からホルモンは分泌されなくなり、副腎や脂肪組織などでエストロン(E1)が多く作られるようになります。エストリオールは、胎盤や肝臓で作られます。

それぞれの作用の強さは、E2が最もエストロゲン作用が強く、次いでE1がE2の12分の1、最も弱いのはE3でE2の作用の80分の1しかありません。更年期に入り卵巣が働かなくなると、E2が減少するために全体としてエストロゲンの作用が激減してしまうというわけです。

3種それぞれのエストロゲンの働き

エストロン(E1)は、閉経後も主となるエストロゲンです。

エストロンが高いと、乳腺や子宮の組織を刺激し、乳がん・子宮がんのリスクが高くなると言われています。

閉経する前には、エストロンは卵巣・副腎・肝臓・脂肪組織で作られ、主に卵巣でエストラジオール(E2)に変換されます。

しかし閉経後は卵巣が働かなくなるため、エストラジオールへの変換が行われなくなり、主に脂肪組織でエストロンが作られ、肝臓・副腎でも少し作られます。

ですので、閉経後に体脂肪が多いほど、エストロンがたくさん作られ、E1/E2比が高くなります。

日々お酒を飲む女性も卵巣ホルモンが低下しますので、エストロンへのシフトが進みます。

2

つ目に紹介するエストロゲンはエストラジオール(E2)です。最も強力なエストロゲンであり、閉経前の主要なエストロゲンです。閉経前は卵巣で作られますが、閉経と共に減少してしまう特徴を持っています。

しかしながら、3分の2の女性は、閉経後も80歳くらいまでは少しエストロゲンが分泌されていると言われています。

エストラジオールのレベルは、子宮・卵巣の手術を受けた人では低くなる傾向があるとされていますので、手術後に体調不良のある方は、ホルモンバランスをチェックされるのがよいかもしれません。

最

後にに紹介するエストロゲンはエストリオール(E3)。このエストリオール(E3)は、エストロンやエストラジオールから変換されて肝臓で作られます。E1やE2よりも乳腺や子宮に対する刺激が弱く、乳がん・子宮がんを誘発しないのみならず、むしろそれらのがんから守ってくれると言われています。ヨーロッパでは、長年にわたり使われているホルモンです。

天然ホルモン補充療法では、これら3種類のエストロゲンを一人ひとりに合った割合・濃度で海外の調剤薬局にて作成してもらいます。

通常は、E2とE3の合剤(Bi-est:バイエストと呼びます)を処方します。

これらのホルモンは、微量でも高い効果を持つため、ホルモン補充療法を始める前に必ず適切な検査を受けて頂きます。ホルモンも、人それぞれ必要な濃度や量が異なるため、テーラーメードのホルモンを使うことが大切なのです。

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